遠慮はするな!阪神久保康生投手コーチ(51)は30日、来年2月の1軍キャンプに参加する投手陣に対して「城島争奪戦」のゴングを打ち鳴らした。

 久保コーチ

 投手は城島に1球でも多く球を受けてもらった方がいい。遠慮したらもったいない。

 ベテラン、中堅、若手と約20人の投手が参加する来年2月の春季キャンプ。注目はもちろん、今オフに獲得した城島に集中するが、久保コーチはブルペンでの投球練習について、正捕手候補大本命の男とバッテリーを組むことを推奨した。

 狙いは一つ、お互いの持つ「クセ」を1日でも早く認識するためだ。久保コーチは「捕手は球を受けることで投手のクセを覚えると言われるけど、投手も投げることで捕手のクセを覚える。だから1球でも多く(城島に)受けてもらって、自分がどういう投手か知ってもらわないと」と意図を説明した。

 城島の他にも矢野、狩野とこれまで阪神投手陣を支えてきた男たちも1軍キャンプスタートが濃厚。だが、長年コンビを組んでいるだけに、お互いの「クセ」はすでに把握済み。あえて城島とバッテリーを組ませることで、10年シーズンへ向けた下準備に取り掛からせるつもりだ。

 [2009年12月31日11時0分

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