ソフトバンク新垣渚投手(29)が6日、フォーム改造のため「3D技術」を導入する計画を明かした。母校の九共大にある最新鋭の動作解析システムを利用してフォームを分析する。「ある程度投げられるようになったら行ってみようかなと思う」。右肩関節炎のリハビリを進めながら、早ければ今月中にも同校を訪れることになりそうだ。

 九共大の同システムは取り囲むように並んだ12台のカメラで動作を撮影して、3次元映像で分析することができる。肉体にかかる負荷などの算出も可能だ。「体に負担のかからない投げ方が分かれば」。昨季は右肩を痛めて自身初の未勝利に終わっただけに、ハイテク設備で投球動作を解析して、体にやさしいフォームを追究していく。

 この日は福岡ヤフードームで汗を流した。すでに11月からブルペンに入り、投球時に踏み出す左足の歩幅を広げるなどフォーム改造に取り組んでいる。現在は正月休みをはさんでブルペン入りを一時休止しているが、今月中旬から再開する予定。「肩と相談しながら」と前置きした上で、2月中の実戦復帰について「そうなればいいですね」と意欲を示した。先月には結婚も発表したばかり。今度は最新鋭設備という頼もしいパートナーを得て、復活への道を歩んでいく。【太田尚樹】

 [2010年1月7日10時51分

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