広島ドラフト6位の川口盛外(たけと)投手(24=王子製紙)が新人合同自主トレ3日目の12日、視察した大野ヘッド兼投手コーチから高評価を受けた。新人8選手のキャッチボールを見守った同コーチは言う。

 「体をしっかり使えているのは川口。柔軟性もあるね」。自らは軟式野球出身でプロ入り。川口も早大で準硬式野球を経験して、カープに入団した。似た境遇でもあり、注目していたが、まずは名指しで合格点を与えた。「左の中継ぎとして使える可能性のある1人になって欲しい。即戦力としてとっている。力を出してくれないと困る」と話すなど、1軍沖縄春季キャンプへの参加に前進。アピールの場が与えられそうだ。

 実は川口が野球を始めた当初から参考にしていたのが、同コーチの現役時代の投球動作だった。この日も、投球時に右肩を上げ、左半身を下げる独特の投げ方を披露した。異色の『大野2世』は「底をはってきた選手の意地を見せたい」と意気込んだ。

 [2010年1月13日10時52分

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