阪神は22日、昨季限りで引退した赤星憲広氏(33=野球評論家)の引退試合を実施しないことを発表した。突然の引退だったため、ファンとの別れの場を設定しようと両者で話し合われてきた。当初は3月13日の巨人戦(甲子園)が有力視されてきたが、赤星氏がチームの大事な調整時期ということを考慮し、固辞した。「私自身もぜひ、もう1度最後にファンの前であいさつをしたいと思いました。でも、オープン戦とはいえ、開幕直前の大事な調整の場です。ものすごく悩みましたが、このような結論を出さざるを得ませんでした。ファンのみなさんには、そういう結論に至ったことをご理解していただきたいと思います」と球団を通して、苦しい胸の内を言葉に残した。前選手会長らしい気づかいだった。

 [2010年1月23日10時59分

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