エースにはエース!
ソフトバンクの今季開幕投手争いが杉内俊哉投手(29)と和田毅投手(28)に絞り込まれた。27日に高山郁夫投手コーチ(47)が2人の一騎打ちを示唆。3月20日の日本ハム戦(札幌ドーム)では通算対戦成績3勝12敗の「天敵」ダルビッシュ有投手(23)の登板が予想されるが、小細工なしの真っ向勝負を挑む。キャンプとオープン戦で左腕2人を競わせた上で、真のエースをぶつける。
ダルビッシュとの「開幕エース決戦」の権利をかけ、杉内と和田の一騎打ちが幕を開ける。福岡ヤフードームを訪れた高山投手コーチが、今季の開幕投手について初めて言及。杉内か、和田か。最終決定の条件としてズバリ「10年チームの顔」であることを挙げた。
高山コーチ
(開幕投手は)今年はこの投手を中心にいく、という人になる。それぐらい、開幕戦というのは大事。過去の実績も評価しないといけない。
日本ハムの開幕投手はダルビッシュが濃厚。通算対戦成績3勝12敗の難敵に対し、昨季は「ダル回避ローテ」ともとれる顔ぶれで臨んだ。特に勝ち頭の杉内との直接対決は1度も実現しなかった。シーズン通して命運を託す1番手の投手を避ける選択もあるかに思えたが、昨季王者との開幕戦はエース対決との方針が固まった。同コーチは「どのチームでも(開幕戦は)『あれっ?』という投手は来ない。常識の範囲でいく」と完全に腹をくくった。
ダルビッシュと「勝負」できる投手。「ご想像にお任せします」と具体名こそ挙げなかったが、同コーチの言葉は事実上、2人の左腕に絞り込んだことを意味する。杉内は昨季チームトップの15勝を挙げ、斉藤と並んでチームで現役トップの通算79勝。対する和田は昨季こそ左ひじの故障で4勝にとどまったが、通算74勝の実績に加え、2度の開幕投手で2勝を挙げた勝負強さが光る。かつて「4本柱」と称された斉藤と新垣が右肩のリハビリ中なのに対し、杉内と和田は順調に仕上げてきている。
契約更改の席上で互いに開幕投手に立候補するなど、両左腕とも臨戦態勢だ。いよいよ2月1日の春季キャンプから2人のアピール合戦が始まる。すでに高山コーチは「実績のある人はオープン戦で3試合ぐらい投げさせたい」との方針を示しており、本拠地で行われる同26日からの3連戦で2人の実戦でのバトルが本格化する見込みだ。
開幕でダルビッシュを倒せば、チームは一気に勢い付く。これぞ真のエースの仕事と言える。日本のエースに君臨する右腕に対抗できるのはどちらか?
開幕を任される栄誉は例年以上に大きくなった。その分、両者が散らす火花も激しくなる。【太田尚樹】
[2010年1月28日11時50分
紙面から]ソーシャルブックマーク




