ソフトバンク斉藤和巳投手(32)が、今春キャンプに参加せず、選手生命を賭けた手術に臨むことになった。同投手が2日に、右肩腱板(けんばん)修復手術を千葉県内の病院で受けることが1月31日、発表された。昨秋判明した右肩腱板損傷の回復が現状では見込めないと判断。08年シーズン以降2年間実戦登板から離れている斉藤が、3度目の手術に復活をかける。

 キャンプイン前日、ソフトバンクに衝撃が走った。斉藤が2日に右肩腱板修復手術を受けることが発表された。キャンプB組帯同が発表された前日から事態は急転。福岡を離れ、手術を受ける千葉県内の病院に向かった。

 昨年秋のメディカルチェックで右肩腱板損傷が確認された。その後のリハビリでも右肩の機能改善が見られず、1月24日に米アリゾナの自主トレから帰国後、斉藤が医療機関に相談。キャンプを回避しての緊急手術を決めた。

 08年1月に右肩関節唇修復手術を受けた。それから2シーズン実戦登板はない。この日球団を通じてコメントを発表。「実戦復帰のメドどころか、投げれたり、投げられないといった状態。懸命にトレーニングに励んでも状態が上向かないもどかしさは想像を絶するものでした」。苦しい胸の内をのぞかせた。

 斉藤は自身のブログでも「少ない可能性に賭けて見るのも、それはそれでプロなんじゃないかと…。もし、今回の手術で、心身共にボロボロになるような事があったとしても、野球でならそれが本望です」(抜粋)と悲壮な決意をつづっている。手術に踏み切っても、マウンド復帰までの道のりは不透明だ。

 手術後、10日間ほど入院するが、その後のスケジュールは未定。今季前半戦の復帰は絶望的と言える。過去にも2度肩にメスを入れているだけに、まさに選手生命をかけての手術。引退の2文字を背負い、元エースが孤独な戦いに臨む。

 [2010年2月1日12時5分

 紙面から]ソーシャルブックマーク