ソフトバンク小久保裕紀内野手(38)が、環境にも体にも優しい取り組みを行っている。まずは“エコバット”の導入だ。ミズノの水溶性塗料バットを手にしながら「油性じゃないから、環境にいい」と説明。昨年までの黒色ではなく、今春から使用している茶色バットは、油性塗料のものよりも作成段階でゴミの排出量が少ないエコバットなのだ。

 自然だけでなく、体を大事にする新たな武器も手に入れた。左手首にバンドを巻き付け、可動範囲を制限できるリストガードを取り入れた。「手首の疲労が少ない。しまる感覚。特打した後も違う」。左手首に古傷を持つスラッガーとしては、シーズン完走へ何とも心強い新アイテム。バンド内にはパットが入れられている部分があり、死球対策にもなる。

 左肩を入れて上体をひねる長距離フォームの仕上がりも順調。17日も全体練習後、特打やロングティーで外野席へ豪快な放物線を描いた。自然にも、体にも、やさしい新たな取り組みは、現状に満足しない小久保らしさを表すものでもある。

 [2010年2月18日12時2分

 紙面から]ソーシャルブックマーク