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中日チェン自己最悪5回途中8失点

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ピンチを招き、天を仰ぎながら帽子で顔を覆うチェン(撮影・松本俊)
ピンチを招き、天を仰ぎながら帽子で顔を覆うチェン(撮影・松本俊)

<西武10-0中日>◇13日◇西武ドーム

 開幕投手候補の中日チェン・ウェイン投手(24)が、2週間後に迫った開幕に向け、不安を露呈した。先発で5回1/3を投げ、自己ワーストとなる8失点。前回6日のオリックス戦に続き、まだも2本塁打を浴びた。この日も自慢の直球にキレがなく、最速も143キロ止まり。来週後半に予定されている、開幕前ラスト登板での修正が必要となった。

 自慢の速球にいつものキレがなかった。開幕ローテ入りが当確し、先発陣の左の柱として期待を背負うチェンが、開幕を2週間後に控え、プロ7年目で自己ワーストとなる8失点。中日打線を7回無失点に抑えた西武の開幕投手候補・涌井とは対照的に、開幕に向けて不安が浮き彫りになった。

 「自分では普通な感じ。(打者の)タイミングがずれていたのがヒットになったり、ボール球にしようと思ったのがいくつかストライクゾーンに入ってヒットになった」。

 チェン自身はこの日の投球を淡々と振り返ったが、6イニングのうち、4度先頭打者をヒットで出すなど、ボールが低めに決まらず、制球の甘さが目立った。4回には3連打の後、高山に内角に甘く入ったスライダーを左翼席に運ばれ6回にもG佐藤の中越え2ランを含む4連打。直球が得意な打者がそろう西武打線相手とはいえ、5回1/3、被安打11と、合格点にはほど遠い内容での降板となった。

 制球以上に影を潜めたのが球威だ。この日の直球の最速は143キロ。4回に栗山、G佐藤に打たれた直球は138キロだった。シーズン中よりも10キロ近く遅い直球では、チェンの威力は半減する。この日、快投を見せていれば、ライバル吉見を引き離し、開幕投手の座に大きく近づいたが、逆にまた1歩後退した。

 2月28日のロッテ戦では5回をパーフェクトに抑えた。3月6日のオリックス戦では2本塁打を浴び、5回3失点。捕手谷繁からは、コースを狙うことよりも、威力のある球を投げるよう諭されていた。だが、この日も球威は戻らなかった。昨年は好投しながら1発を浴び、勝ち星を失う機会が多かったが、これで今年もオープン戦早くも4被弾。1発病の不安はまだ解消されてはいない。

 それでもチェンは前を向く。「直球は全然悪くないと思う。(球速の)数字は出ていないけど、キレはだいぶ戻ってきた感じ。前回よりはいいと思う」。開幕までに残された登板機会は、19日からの対ヤクルト3連戦の1試合のみ。もう後はない。「調整して、ボールのキレが、今よりももっと良くなるようにしたい。(球速も)去年と同じくらい出てくれば」。先発ローテになくてはならない左腕。あとは最後の“突貫工事”で本来の球威を取り戻すしかない。【福岡吉央】

 [2010年3月14日11時32分 紙面から]


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チェン・ウェイン

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