志願の1軍緊急昇格だ!
ソフトバンク松中信彦外野手(36)が26日、1軍復帰する。オリックスとの本拠地開幕戦で4番DHとしてスタメン出場する見込み。昨秋に右ひざを手術、開幕戦復帰を目指しリハビリを乗り越えたが、調整遅れで13年ぶりの開幕2軍スタートとなっていた。4月上旬の1軍復帰プランが濃厚だったが、ここ数日で状態が急上昇。この日、秋山監督との会談で出場を志願し、復帰が決まった。
リハビリを乗り越え、ようやく勝負の舞台にたどり着いた。だがそんな感慨にふけっている場合ではない。主砲としての責任感が松中の表情を硬くした。「(自分の)調整の場所ではないんで、結果は出さないと。チームとして負けられないので」。4番DHでの実戦復帰が翌日に決まった福岡ヤフードームからの帰り道。自身の“開幕”にかける思いを厳しい顔で語った。
まさに緊急参戦だ。この日の全体練習後、監督室で秋山監督と2人きりでの会談が行われた。その場で、状態を問われた松中は「大丈夫です」と1軍復帰への強い意気込みを伝えたという。主砲の意欲をくみ取った指揮官は、3連勝中と波に乗るオリックスとの大事な本拠地開幕戦を、松中の復帰戦とすることを決断した。
前々日23日には、松中自身が4月までの2軍調整を示唆するなど、当初の復帰プランは4月6日のロッテ戦(福岡ヤフードーム)と見られていた。だが前日24日のシート打撃で、首脳陣が見守る中、5打席で、右翼席への弾丸アーチを含む3本の長打を放った。ベースランニングも軽快に行った。
そしてこの日の練習でも、フリー打撃で柵越えを連発。松中は「(4月上旬復帰の)そういう話もあったけど、ひざの状態も悪くないので」と、復帰志願に至った経緯を明かした。急ピッチの仕上がり、そしてこの日の出場を望む松中の気持ちが秋山監督らの心を突き動かした。
秋山監督は「状態は良くなっている。前よりだいぶいい」とGOサインを出した理由を説明。大石ヘッドコーチは「札幌に行く前と後では、目に見えて(状態が)上がってきている。今日は特にそういうのが感じられた」と語った。
昨季対戦打率3割2分9厘と、オリックス戦を得意とする松中にとっては格好のタイミング。「チームの状態もいいし、迷惑をかけないようにしたい」。チームにとっても3連勝スタートで福岡に乗り込んできた岡田オリックスの勢いを止めるには、頼もしい4番の復帰だ。1軍での打席は昨年10月4日の日本ハム戦以来、173日ぶり。松中は遅れた分も、初戦からきっちり完全復活を証明する覚悟だ。【倉成孝史】
[2010年3月26日11時52分
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