<阪神2-3横浜>◇28日◇京セラドーム大阪
阪神の「恐怖の下位打線」が、アーチ攻勢で横浜投手陣を追い詰めた。2点を追う3回、8番桜井広大外野手(26)が左越えに2号ソロ。再び2点差に広げられた7回には、7番ブラゼルが右越え1号ソロを放った。惜しくも1点差で敗れたが、どこからでも点が取れる重量打線は超強力。クリーンアップに安打が出なくても、相手に息つく暇を与えない。
重量打線ぶりを、この日もしっかりと示した。11安打で3得点に終わった横浜に対し、阪神打線は5安打で2得点。わずか1点届かず、試合に敗れはしたが、奪った得点はいずれも本塁打。クリーンアップは無安打に終わったが「恐怖の下位打線」のバットが火を吹いた。
3回裏。まずは8番桜井が、どでかい一発をぶちかました。1死走者なし。カウント1-1から、横浜先発藤江の内寄りの直球を見逃さなかった。8番打者とは思えないほど豪快なスイングから放たれた打球は、あっという間に左翼2階席へ着弾。開幕戦の決勝2ランに続く今季2号で、1点差とした。「詰まったけど、うまく振り抜けた」。直前には甘く入ってきたカットボールを左翼5階席へ。惜しくもファウルとなったが、たった1球で修正する能力の高さも見せた。
実は3回表の守備で、桜井は痛い失策を記録していた。2死一塁から4番村田の右中間への打球を処理したあと、中継の二塁平野にしっかり返球できず。ボールが一塁ベース付近へ転々とする間に、一塁走者の生還を許してしまった。「守備で足を引っ張ってしまって。チームに迷惑を掛けていたから」。意地の一発でもあった。
再び2点差とされた7回には、大砲ブラゼルが追撃の一発を放った。横浜3番手真田の外角高め。見逃せばボールという球を強引に振り抜き、右中間3階席へと運び去った。「しっかり押し込めたけど、入るとは思わなかった。よく飛んでくれたね」。待望の今季1号は、自身の想像以上となる飛距離を生んだ。
マートン、城島と1発のある2人が加入したことで、今年の阪神打線は1番から8番まで息の抜けない強力打線が完成した。実際、今オープン戦は15試合で12球団トップとなる22本塁打。シーズン144試合換算で211発と破壊力抜群の数字をたたき出した。その勢いはシーズンに入っても衰えることなく、今3連戦で4本塁打を記録。そのうち3本が7番ブラゼル、8番桜井と脅威の下位打線を形成する。
「8番に桜井のようなレベルの打者が入るのは、今までウチが組めなかった打線だからね」。今季初黒星を喫したが、和田打撃コーチは「今年の戦い方」に確かな手応えを感じ取っている様子だった。
[2010年3月29日11時30分
紙面から]ソーシャルブックマーク



