<楽天8-6ソフトバンク>◇2日◇Kスタ宮城
ソフトバンク杉内俊哉投手(29)が鬼門の仙台に沈んだ。6回6安打5失点で今季初黒星。12三振を奪うも制球力を欠き、楽天中村紀に3点二塁打と2ランで全5打点を献上した。歴代11位となる37度目2ケタ奪三振の力投も、丸4年間白星がないKスタ宮城の“魔物”には屈した。エースで痛すぎる敗戦を喫し、チームは再び借金2となった。
杜(もり)の都のマウンドに、別人のような杉内がいた。いら立たしげに何度も左手で額の汗をぬぐう。初回2死から高須に右前打を許すと、ともにスライダーが抜けて山崎とフィリップスに連続死球。続く中村紀への直球は真ん中に入り、中越えの3点二塁打となった。3回にも再び中村紀に高めへ抜けたスライダーをとらえられ、2ランを浴びた。
試合後は両耳をイヤホンでふさぎ、無言で球場をあとにした。福岡の北東に位置する仙台は、杉内にとってまさに鬼門だ。Kスタ宮城では、ちょうど4年前の06年4月2日に勝利して以来、白星がないままだ。昨季のクライマックスシリーズでも3被弾7失点で2回2/3KO。雪辱を果たすはずが返り討ちにあった。
球威や変化球のキレは、むしろ良かった。3回までに8三振を奪うなど計12奪三振。歴代単独11位となる通算37度目の2ケタ奪三振をマークした。だが、制球のばらつきが目立った。1試合で2個以上死球を与えたのはプロ9年目で過去に3度だけ。らしくない乱調ぶりだった。
手足の微妙な感覚の狂いが、制球を乱した。Kスタ宮城について、以前に「マウンドが低い」と漏らしたことがある。地面が硬いのも特徴で、十分に踏み込めない。さらにこの日は試合開始時の気温が8度と冷え込み、指先の血行障害に悩まされてきた左腕には厳しい条件だった。ブルペンで通常の倍となる20球以上を投げて体を温めようとした準備も実らなかった。
チームは連勝を逃し、再び借金2となった。エースで痛い敗戦を喫した秋山監督は「しゃあないな、今日は。打つ方は(2試合連続2ケタ安打と)上がってきたし」と努めて前向きな言葉を口にした。3日は岩隈、4日は田中と楽天の2枚看板を迎え撃つ。エースが打たれたら、エースを打ってやり返すだけだ。【太田尚樹】
[2010年4月3日12時36分
紙面から]ソーシャルブックマーク



