<楽天11-2日本ハム>◇23日◇Kスタ宮城

 楽天ダレル・ラズナー投手(29)が昨年4月12日西武戦以来の完投で今季初勝利をマークした。打線の大量援護を追い風に、直球、チェンジアップ、カーブで攻めた。日本ハムを相手に8回までは3安打無失点。9回に2点を失い、来日初完封は目前で逃したが、今季4試合目でついに結果を出した。お立ち台では「打撃陣が打ってくれたから」と感謝の言葉を繰り返した。

 快投の陰に井野捕手の存在があった。昨年長く過ごした2軍で相性の良かった井野とのコンビを、ラズナーが希望した。ブラウン監督も了解した。今季これまで3敗、防御率8・79と不振だったラズナーを再生させるため、ベテラン藤井と入れ替えるという大胆な秘策を打って出た。井野は「どの球種も良かったし、今年一番気持ちが入っていた」と話した。試合後の同監督は「息が合うからね。井野を1軍に上げたのは、ラズナーを生かしたかったからなんだ」と満足そうだった

 [2010年4月24日9時10分

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