<ヤクルト4-5阪神>◇29日◇神宮

 逆転のトラだ。阪神が今季9度目の逆転勝ちで、貯金を真弓明信監督(56)2年目にして最多の4に伸ばした。2回、ヤクルトに3点を先制されたが、4回に城島の2戦連発5号ソロ、6回は4番新井がバットを折りながら執念の適時打で同点に。さらに7回にマートンの併殺崩れで勝ち越した。

 9回、先頭藤本の左翼への飛球を前進した桜井が止めきれずに三塁打にし、あわや同点のピンチをしのいでの勝利。真弓監督は「せんでもいいハラハラをしてもた」と苦笑い。「桜井は不器用な選手」(真弓監督)のため、当初は右翼に固定するはずだった。だが、序盤の劣勢をはね返すために、4回に金本、6回に桧山を代打で起用する攻めの采配でベンチは空っぽ状態。真弓監督は「何とか追いつくことしか考えていなかったから。(できれば)したくないね」と胸をなでおろした。巨人との3ゲーム差をキープ。30日からの首位攻防戦(甲子園)を最高の形で迎えた。

 [2010年4月30日7時53分

 紙面から]ソーシャルブックマーク