左肋骨(ろっこつ)を痛めて戦列を離れていた中日井端弘和内野手(35)が15日にも1軍に復帰する。5日に出場選手登録を抹消され、当初は全治1カ月程度とみられていたが驚異の回復を果たした。井端は14日、ナゴヤドームで首脳陣に経過を報告。辻総合コーチは「明日の練習を見て決める。可能性あるんじゃないか」と早ければ15日にも登録する方針を示唆した。

 井端がもう帰ってくる。驚異的な回復力で、早ければ15日にも1軍登録されることになった。左脇腹に死球を受けた影響で登録を抹消されたのが5日。当初は全治まで約1カ月とみられ、長期離脱の可能性もあったが、最短の10日間で戦列復帰できそうだ。

 ナゴヤドームでこの日、首脳陣に経過を報告した。辻総合コーチは「明日(15日)、ナゴヤドームで練習して登録するか決める。可能性?

 あるんじゃないかな。最終的には監督が決めることだけど」と話した。15日のオリックス戦に、登録即出場する可能性もある。

 6日に受けた精密検査で肋骨(ろっこつ)を痛めていたことが判明した。最悪の骨折は免れていて、6日後の12日には練習を再開していた。力を抜いたダッシュをし、ティー打撃もこなした。13日にはキャッチボールを約30球こなした。

 辻総合コーチによると、井端は「もうバットを振っても痛くない。状態は良いですよ」と話したという。チーム関係者も「普通(の人)に比べれば、回復が早い。振ったり走ったりすることは問題ない」と証言した。

 井端が抹消された5日以降、6試合でチームの総得点は12。1試合平均でわずか2得点だ。交流戦開幕からソフトバンクに2連勝と快調に滑り出したが、吉見、チェンと投手陣の頑張りが勝因。打線は「2番二塁」の“穴”を埋められていない。精神的支柱でもある井端が、チームに「勢い」と「つながり」を運ぶ。【桝井聡】

 [2010年5月15日10時18分

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