左ひざ痛で離脱していた日本ハム稲葉篤紀外野手(37)が、4日巨人戦(東京ドーム)から4試合ぶりに先発出場することが濃厚になった。5月29日阪神戦の守備でフェンスに強打して負傷。その後の2試合を欠場し、2日広島戦で代打で途中出場した。一夜明けた3日も経過が良好で、戦列復帰のメドが立った。

 強力打線に対抗するために欠かせないキーマンは、明るかった。札幌からの移動休日となったこの日、稲葉は「大丈夫だと思う。守備もね」と軽やかに復活を宣言した。チームトップとしては寂しい数字とはいえ、軽量の日本ハム打線では欠かせない6本塁打の「長距離砲」。09年4月に自身初の3連発を放った、思い出の東京ドームで再スタートを切ることになった。

 梨田監督も、ホッとした。「何とかいけそうだね。『稲葉』という名前が(打線に)あるだけでも違う」。敵地で指名打者を活用できず、好調な二岡が代打要員に回る。パワー減を補える稲葉の存在は大きい。1引き分けを含め3連敗中と、やや再低迷気配のチームの中で明るい材料だ。「今は頑張らないとね」。稲葉も使命を自覚し、ふんどしを締め直した。【高山通史】

 [2010年6月4日11時34分

 紙面から]ソーシャルブックマーク