<オリックス1-11日本ハム>◇20日◇京セラドーム大阪
わずか数分足らずの間に、日本ハム打線の2人が「ハットトリック」を決めたような爽快(そうかい)感に見舞われていた。プロ野球史上4度目となる、1イニング2本の満塁弾。8回1死からの波状攻撃。満塁から阿南のスライダーを右中間に運んだ小谷野栄一内野手(29)は「外野フライでいい。(満塁弾は)初めての経験だったので…。まさか入るとは」と目を見開いた。
さらに猛攻は続く。1死後、高橋、紺田、鶴岡が3連打で“パスをつなぎ”、再び満塁。このイニングの先頭打者だった金子誠内野手(34)が、今度は左翼席へ放り込んだ。「1人で2回アウトになるとこたえる。そうならないようにしただけ」と、きれいなアーチを架けた。
梨田監督の「予感」が的中した。2度目の満塁となった場面。小谷野は「僕、監督の近くにいたんですけど、監督も予感を感じていたんじゃないかな」と振り返った。実は梨田監督はベンチで「オレこういうので打たれたのを見たことあるんだよなぁ」とつぶやいたという。近鉄での現役時代だった87年5月3日。藤井寺で2本の満塁弾を浴びた。くしくも相手は日本ハムだった。苦い思い出をぬぐい去るように、予感は当たった。試合後「あんまり見ることない(光景だ)よね。札幌ドームならあり得ないことだな」と、驚きながらも素直に喜んでいた。
今季初の同一カード3連勝で、5位楽天まで1・5ゲーム差、4位オリックスも3ゲーム差。梨田監督は「(糸数が負傷した)アクシデントのあった初戦を取れたことが大きかったね。流れがきた?
いやいや、それはまだわからない」と気を引き締めた。【本間翼】
[2010年6月21日12時11分
紙面から]ソーシャルブックマーク



