<西武6-4ソフトバンク>◇20日◇西武ドーム

 ソフトバンクがエース杉内俊哉投手(29)でも西武の勢いを止められず08年9月ロッテ戦以来の同一カード3連敗を喫した。杉内は3回裏、西武細川にチームとして3試合連続被弾となる満塁弾を浴びるなど、今季ワーストの6失点で3回KO。3年ぶりに責任投球回を乗り切れず、チームは交流戦最終戦から4連敗だ。首位西武とのゲーム差も今季最大タイの4・5。疲れが見える杉内には次回の登板間隔を中6日以上設けるプランも浮上した。

 エース杉内まで悪夢のシーンを繰り返した。2点リードの3回裏2死満塁。迎えたのは、前日に左腕和田が逆転3ランを食らった細川だ。初球。何度もサインに首を振って投じた141キロ直球が甘く入った。チームとして3試合連発を献上する6号逆転満塁弾。杉内自身4年ぶりに経験するグランドスラム被弾のショックは大きすぎた。3回を終えて交代。7安打4四球6失点KO。07年8月16日に4回1/3KOされて以降、続けてきた責任投球回(5回)クリアは70試合で途切れた。

 打たれた相手も同じなら、打たれ方も3試合同じだった。18日の初戦には8回に4番手陽耀勲が阿部の四球直後に直球を右へ運ばれ満塁弾。19日には和田が5回に阿部を歩かせた後、ストレートを粉砕され3ラン。この日も阿部の四球が絡み、直球勝負で試合が暗転。捕手高谷が「ボール球でもよかったかもしれない」と話した選択もあったが、最大のピンチで間を取ることなく臨んだのが何より悔やまれる。

 序盤2回で53球費やすなど苦しんだ。女房役の山崎が2回表に負傷交代する不運もあった。だが、不振の兆候は前日から出ていた。2試合連続デーゲームでは、試合終了を待ってナインと宿舎に帰るのが通常パターンだが、杉内は練習後に帰宿。前回登板まで3試合連続で中5日登板が続き、疲労蓄積の可能性も否定できない。高山投手コーチは「21日、杉内と話をする。いろんな要因があると思う。もしかしたら、疲れみたいのがあるかもしれない。間隔をあける可能性?

 あるかもしれない」。次回登板を1度飛ばし、体力回復を最優先させる休養策に言及した。

 両リーグ最速の10勝到達を期したマウンドで、今季3敗目。秋山監督も9番打者に計12打点をプレゼントした3連戦に「細川に3発はきついわな」と肩を落とすしかない。チームにとって、西武戦での同一カード3連敗は04年8月9~11日以来6年ぶり。貯金は7まで減り、西武とのゲーム差も今季最大タイの4・5だ。試合後、杉内は一言も発しなかった。広報を通じて「チームに申し訳ない。それだけです」とコメントしたのみ。背番号47は心の中で、打倒獅子への炎を燃やしていた。【松井周治】

 [2010年6月21日11時14分

 紙面から]ソーシャルブックマーク