<日本ハム10-4ロッテ>◇26日◇札幌ドーム

 日本ハムが、3月27日以来約3カ月ぶりに最下位を脱出して5位に浮上した。先発のダルビッシュ有投手(23)は、ロッテ打線に8安打を浴び、5回以外は走者を背負う苦しい展開だったが、要所を締めて7回1失点。プロ通算70勝目となる今季7勝目をマークした。序盤出遅れた昨季のパ・リーグ覇者はリーグ再開後、7勝1敗とハイペースで巻き返している。

 リーグ随一の得点力を誇るロッテ打線を翻弄(ほんろう)したダルビッシュは「周りは良かったって言っていたんですけれど、自分の中では体の感覚は悪かった」と、今季7勝目を冷静に受け止めた。

 勝負どころでの集中力が、生命線だった。3回までに7点の援護をもらう楽勝ムード。間延びした展開でも要所でギアを入れた。イニングの先頭打者に出塁を許したのは1、3、4、6回と4度あったが、すべて得点を許さなかった。圧巻は3回。1死一、二塁で迎えた4番金泰均をカウント0-3から2-3とし、最後は外角高めの直球で空振り三振を奪った。選球眼にたけた難敵を狂わせる、気迫の1球だった。

 絶対的な力を証明するマウンドだった。好調時より制球にばらつきがあったが、要所では力と精度で押し込み、高い経験値で危機を回避し続けた。「投げる時は試合をつくること」。あえて投手としての理想は封じて、不調でも抑えられる術を駆使した121球だった。梨田監督は「よく粘っていたよね。本当にエースらしい投球だった」と、働きを絶賛した。

 プロ6年目でプロ通算70勝へ到達した。約3カ月ぶりの最下位脱出に貢献し、5以上だったチームの借金を3月30日以来となる「4」に減らした。過去5年間で、7月以降は33勝10敗という夏男は「どんどん上を目指していかないといけないので」と気勢を上げた。【高山通史】

 [2010年6月27日8時26分

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