<日本ハム10-3ロッテ>◇27日◇札幌ドーム
頼れる助っ人右腕が、また1つ白星を積み上げた。日本ハムのボビー・ケッペル投手(28)がロッテ打線を7回2失点に抑え、自身9連勝をマーク。リーグトップタイの10勝目を挙げた。日本ハム外国人投手の2ケタ勝利は、08年スウィーニー以来通算5人目(延べ8度)だが、来日1年目では初めて。チームは今季2度目の同一カード3連勝で、3月28日以来の借金3となり、4位オリックスに0・5ゲーム差と迫った。
勤勉で、律儀な男は、マウンドでも約束を守った。ケッペルが自身9連勝で、リーグトップタイの10勝目を挙げた。脳裏に浮かんだのは3月の開幕直前の監督室。「梨田監督に『10勝はしてもらうよ』と言われていたんです。早い段階で達成できてよかった。次?
次は11勝目を狙います」。来日1年目の外国人投手としては球団初の2ケタ勝利に、笑みを浮かべた。
相手打者の裏をかき、翻弄(ほんろう)した。速球が動くことでバットの芯を外すツーシームで凡打の山を築いてきた今季だが、この日は違った。「今日はフォーシームを多めに投げました。空振りが取れたのが大きかった」。立ち上がりにツーシームの制球に苦しんだことで配球を変えた。
2回2死一、三塁のピンチで西岡を空振り三振に仕留めるなど、いつもとは違う攻めに相手は困惑した。8奪三振は来日最多。「フォーシームが生きてくれば、ツーシームもさらに生きてくると思う」。米国時代にフォーシームを投じたことはない。「適応というか、こっち(日本)では有効だと思った」。日本の打者を研究し自らが進化していくことで、白星を積み重ねることができている。
適応能力は私生活でもピカイチ。刺し身など日本食も口にし、6月中旬には家族で札幌の夏の風物詩「よさこいソーラン祭り」も観賞した。野球少年からもらったファンレターには「今度“なまら”という言葉を使ってください」と記してあったという。「手紙はロッカー室に置いてあります。次のヒーローインタビューで使えたら。どういうふうに使えばいいか、何かアイデアがあったら教えてください」。日本に順応しようとする姿勢が、結果にも結びついている。
チームは今季2度目の同一カード3連勝で、最大14あった借金は3。4位オリックスにも0・5ゲーム差に迫った。29日からは首位西武との3連戦。梨田監督は「(差を)少しでも縮めたい。早く平らなところ(5割)でね」。視界は、大きく開けている。【本間翼】
[2010年6月28日11時45分
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