広島栗原健太内野手(28)が16日、右手首骨折のため、オールスターゲーム出場を辞退した。6月10日のロッテ戦(千葉マリン)で死球を受けて同個所を骨折し、出場選手登録を抹消されたが、ファン投票で選出されていた。

 この日は広島・廿日市市内の大野練習場で、前方から投げられたゆるい球を打ち返すハーフ打撃を実施。「僕のなかでは、100%のパフォーマンスを出せないと出たくない。何とか間に合わせようとしたんですけど、いまの状況では球に当てるのすら難しい」と、苦渋の決断を下した。

 6月11日に群馬・館林市内の病院で「右尺骨茎状突起骨折」で4週間の加療を要すると診断されたが、回復は遅れている。15日に広島市内の病院でCT検査などを受けたが、栗原は「全力でのGOサインが出ていない」と説明。再発を防ぐためにも慎重にリハビリを行う方針だ。

 野球協約では球宴を辞退した場合、球宴後の10試合は出場選手登録できない。最短での戦列復帰も8月7日巨人戦(東京ドーム)から。さらに回復が遅れれば、チームにとっては大きな痛手となる。球宴には広島広瀬が代替出場。10年目で初選出となった。

 [2010年7月17日11時23分

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