ダルの「新魔球」怖くない!

 ソフトバンク小久保裕紀内野手(38)が、日本ハム・ダルビッシュの新球「ライジング・カットボール」に余裕の表情だ。前日23日の球宴第1戦で初披露されたこの球は、140キロ前後で浮き上がるように右打者の外角に曲がっていく変化球。巨人ラミレスらセの強打者を抑えた。だが“ダルキラー”小久保にとっては、取るに足らなかった。

 今季の開幕戦では、新球「ワンシーム」を攻略しダルビッシュから3安打を放った。「最初からわかってないで投げられるのとは全然違う」。開幕戦の前日にもニュース番組で「ワンシーム」が紹介されるシーンを見ていたが、23日の球宴もテレビ観戦。攻略のイメージを膨らませた。「ダルの球もすごいけど、(阿部)慎之助の打撃技術はすごい」。かつての同僚の打撃に刺激を受け、24日も福岡ヤフードームでの打撃練習で快音を響かせた。

 7年ぶりVのためには必ず倒さなければいけない相手だ。チームはダルビッシュに対し通算で5勝13敗。それでも「個人的には苦手意識はない」と話すように、昨季14打数6安打を放ち今季もここまで7打数4安打。後半戦で日本ハムとの対戦は12試合あるが、頼れる主将が、魔球を打ち砕く。

 [2010年7月25日11時54分

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