<広島2-13巨人>◇1日◇マツダ
バックスクリーン3発だ。巨人が16安打13得点で広島に3連勝した。2回にアレックス・ラミレス外野手(35)とエドガー・ゴンザレス内野手(32)、8回には小笠原道大内野手(36)が、いずれも中堅バックスクリーンへアーチをかけるなど、強力打線が完全復活。好調の脇谷亮太内野手(28)は63年王の球団記録に並ぶ12試合連続得点をマークした。阪神との0・5ゲーム差をキープ。3日からの首位攻防3連戦を前に、ボルテージが上がってきた。
巨人打線の破壊力を証明するアーチが、3度中堅バックスクリーンへ飛び込んだ。3本目を放った小笠原は「1イニング3本っていうのもあるわけだから。何と言っていいかわからないよ」と苦笑いした後に、「1本でも多く出れば、(投手陣への)援護になるからね」と力を込めた。
号砲を上げたのはラミレスだった。2回、リーグ単独トップに立つ34号ソロ本塁打。「ボールに逆らわずに、いいスイングができた」と理想的なスイングでスタンドへ運んだ。2死からエドガーが8号ソロ。トドメは小笠原が8回、21号ソロ本塁打を放ち、「中堅バックスクリーン」への“3連発”を完成させた。
3日からの首位阪神戦を前に、打線のリズムがよみがえった。5回は坂本、小笠原の適時打などで3点を追加。9回には打者10人の猛攻で6点を奪った。本塁打、盗塁、適時打、セーフティーバント。多種多様な攻撃で、大量13点を奪った。原監督は「巨人のいいところが出たと思います。効果的に点を取ることができた」と評価した。
アーチが飛び交う裏で、見せた脇谷の輝き。これこそが原監督が理想に掲げる攻撃だった。2点リードの5回2死、四球で出塁し、すかさず盗塁。2死一、三塁から坂本の中前適時打で、ホームへ生還した。63年の王に並ぶ、チーム記録の12試合連続得点を達成。「偉大な先輩に並べて、すごくうれしく思います。でも、1人じゃできないこと。チームメートに感謝したい」と頭を下げた。
フォア・ザ・チームを象徴するシーンがあった。帰りのバスに乗り込む坂本に取材中の脇谷が「勇人、ありがとう」とひと言。坂本は「ナイスバッティングです」と笑顔で答えた。5回に右前適時打を放った小笠原は「(坂本、松本の)若い2人に乗せられた。運も良かったと思う」とニッコリ。自らの活躍にも、仲間を思う姿がチーム一丸で戦っていた証しだった。
試合後のベンチ裏、宿敵阪神戦に向け、ムードは高まっていた。小笠原は「大事なことは大事だが、計算することよりもまず1勝。目の前の勝負に集中すること」と一戦必勝を宣言。原監督は「この3連戦でチームに足りなかったことを1人1人が補った。チームとして、リズムが良くなった。いい形で東京ドームに戻れる」と自信を見せた。投手陣が復調の気配を見せ、打線も絶好調。首位を奪回する準備は整った。【久保賢吾】
[2010年8月2日9時11分
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