<横浜6-6ヤクルト>◇5日◇横浜

 復活を期したエースが、再びがけっぷちに立たされた。7月15日以来の1軍先発マウンドに上がった横浜三浦大輔投手(36)が、今季最短の2回5失点でKOされた。「悔しい気持ちでいっぱいです」。1回に4点の援護をもらいながら、2回2死走者なしから6連打を浴び、逆転を許した。生命線のコントロールに苦しみ、カウントを取る変化球が甘く入ったところを痛打された。「先制してもらったのに、先発として2回しかもたないようでは。みんなに迷惑をかけた。結果がすべて」と唇をかんだ。

 満を持しての1軍登板で結果を残せず、試合後に再度の2軍降格が決まった。野村投手コーチは「若手にチャンスを与えることも含めて、もろもろの理由がある。(三浦)大輔の調子が戻れば、また使っていく」と話した。今季の残り試合数を考えれば再昇格の可能性は低いが、三浦は「最後の最後までしっかりやるだけ」と言葉を絞り出した。【鈴木良一】

 [2010年9月6日11時13分

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