西武GG佐藤外野手(32)が両ひじと左肩を手術することが27日、分かった。打撃時に痛みがあり、8月29日の2軍戦を最後に公式戦出場を見合わせていた。28日、内視鏡によるクリーニング手術を行うが、複数個所を同時に手術するケースは異例。これにより、チームが進出を決めたCSの出場は絶望となった。

 近年は足首やひざにも不安を抱え、満身創痍(そうい)の状態だった。今季1軍では53試合に出場して打率2割4厘、6本塁打、19打点。打撃不振で7月1日に2軍落ちした。右翼から左翼にコンバートされた影響で不慣れな守備に戸惑い、攻守に精彩を欠いた。昨季まで3年連続20発のパワーを発揮できず、不本意なシーズンだった。

 来季の完全復活を目指し、手術を決断した。GG佐藤は「体の節々に疲れがたまりやすくなった」と話していた。痛みの原因は、ウエートトレーニングで日本人離れした肉体に改造した反動で、骨や関節に負担がかかったとみられる。関節痛に効果があるとされる「飲むヒアルロン酸」は必須アイテムだったという。一般的な症例では、ひじのクリーニング手術なら、キャッチボール再開まで1カ月程度。体を手入れして、本来の強肩強打を取り戻す。

 [2010年9月28日7時39分

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