楽天監督に就任する星野仙一氏(63)の背番号が「77」に決まった。25日、出演する毎日放送ラジオ「星野仙一の熱血仙一夜」の番組内で、新天地での背番号について「今度はまた77番をつけるからね」と明かした。

 同氏にとって「ユニホームは戦闘服」で、背番号にも深い意味をもつ。巨人でV9の黄金時代を築いた川上哲治氏(日刊スポーツ評論家)を尊敬し、今も師と仰ぐ。球界では“神様”といわれる川上氏にならい、中日、阪神監督時代と同じ「77」を継承する。

 番組内では楽天からのオファーについて「(来年)64歳になる男に『グラウンドで暴れてくれよ』と言ってくれるんだからね。阪神も好き、甲子園も好きだからという葛藤(かっとう)もあった。でも、甲子園で野球を見ているだけでは野球人じゃないと思った。まだ年はとっても気持ちが勝ってる。気持ちが勝ち過ぎてるけど物足りない。1日、1日刺激が足りない。もう1回勝負できればと…」と話した。

 27日に監督就任会見に臨み、翌28日にはドラフト会議にも出席する。現状で楽天は早大・大石達也投手(4年=福岡大大濠)を最上位に評価。ただ星野氏は、中大・沢村拓一投手(4年=佐野日大)の名前も挙げて「この2人はすぐに使えますよ。沢村は先発完投型、大石はストッパーでいいハートをしてる。沢村は若武者って感じだよね」と語った。ついに“燃える男”が波乱含みで表舞台に帰ってくる。【寺尾博和】

 [2010年10月26日8時28分

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