広島野村謙二郎監督(44)が、故三村敏之氏(享年61)の一周忌にあたる3日、日南市内で「強い赤ヘル」の復活に意欲を燃やした。監督就任1年目の今季は5位に終わり、13年連続Bクラスに沈んだ。10月30日に始まった秋季キャンプ第1クールは超ハードメニューを組み、選手の肉体強化に取り組んだ。「いいチームを作って報告したい」と誓った。
何度も味わった屈辱は克服するためにある。日南キャンプに入って初めての休日。第1クールから猛練習を課し、自らも精力的にノックバットを振った野村監督もリラックスに努めた。それでも赤ヘルへの強い思いは常にある。1年前の11月3日。元広島監督で当時楽天編成部長だった三村氏が急逝した。若き指揮官は気持ちを引き締めた。
「今年のドラフトでも、三村さんのことを思い出して…。キャンプに来ると三村さんのことを思い出す。何年たっても忘れられないですね…。いいチームを作って報告したい。勝てるチームを作るということ」
昨年のドラフト会議で顔を合わせ、その直後に悲報が届いた。告別式に参列。自身を一流選手へと導いてくれた恩師に広島再建を誓ったが、今季は試行錯誤が続いた。主力の故障離脱、投手陣の崩壊…。13年連続Bクラスが、長期低迷を物語る。だからこそ、オフに最善の手を尽くす。
10月30日から始まった日南キャンプでは午前中をランニングなど体力強化メニューで費やした。チーム全体で行う筋力トレーニング量も増加。ボリュームたっぷりの量にナインも歯をくいしばって耐えた。野村監督は言う。「技術うんぬんではなく、体力が強くなっていると感じます。僕がどう思われようと、勝てるよう、いいチーム作りを心掛けたいし、面白い野球を見せられるようにしたい」。一筋縄ではいかないチーム再建に向け、心を鬼にしてナインを鍛え抜く。
[2010年11月4日11時54分
紙面から]ソーシャルブックマーク



