レギュラーあきらめへん!

 横浜を戦力外になり中日入団が決まった佐伯貴弘内野手(40)が15日、ナゴヤ球場で入団会見を行った。代打の切り札として期待されるが、目指すポジションはあくまでレギュラー。これまで守ってきた一塁には大砲ブランコがいる。だが、大阪出身の40歳はガチンコでレギュラー争いに臨む覚悟だ。

 「虫がいい話かもしれないけど、やるからにはレギュラーを目指したい。代打というポジションを求められているかもしれないけど、レギュラーを目指さないと、若い選手にもファンの方にも失礼」

 横浜では若手を積極的に起用するチーム方針もあり、今季の出場はわずか10試合にとどまった。プロ18年目にして受けた戦力外通告。だからこそ声をかけてもらった恩に最大限の努力で報いる。そのためにもどん欲にレギュラーを目指す。この日は若手中心の秋季練習に志願して初めて参加。キャッチボール、マシン打撃などいきなり約4時間の練習で汗を流した。

 「今、頭にある言葉は感動と感謝。この年齢になっても新しい挑戦をさせてもらえてうれしい。かならず良いことがあると思って(戦力外通告を受けた後も)練習を続けてきた」

 入団会見としては珍しく西川球団社長もナゴヤ球場に足を運び同席。「レギュラーだってまだまだ狙える。老け込むような年じゃない」と期待を寄せた。今後は条件面などを話し合い正式契約は12月上旬になる見込み。来季プロ19年目を迎えるベテランが、新天地でもうひと花咲かせる。【桝井聡】

 [2010年11月16日10時51分

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