日本ハム田中賢介内野手(29)が、佑ちゃんをライバル視した?

 27日、札幌市内の札幌国際大学でトークショーを行った。来年2月のキャンプで、ドラフト1位早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)見たさにファン、報道陣が殺到することを想定。「(プレーを)多くの人に見られることでいい面はたくさんあるけど、逆にオーバーワークになりすぎないようにしないと。若い選手も、張り切りすぎてしまう可能性はある」と、佑ちゃんフィーバーによる無言の重圧を警戒した。

 周囲が過熱するからこそ、心の中は冷静に…。選手会長も務める田中は、多くの目にさらされる中でこそ、マイペースの重要性を説いた。来春のキャンプは、「(メジャー帰りだった)04年の新庄以来」とも言われる人出が予想されている。「楽しみですね。選手も2割増でがんばるでしょう」と、注目されることで他の選手たちにも刺激にはなるが、同時に、“やりすぎ”には注意が必要だ。

 普段以上に力が入ってオーバーワークとなれば、開幕へ向けた調整に狂いが生じるだけでなく、疲労の蓄積や故障にもつながっていく。経験の浅い若手選手となればなおさらだ。

 シーズン終了後には鼻炎のレーザー治療も受け、毎年悩まされる花粉症対策も施した田中。「今年はオフが長いので、みっちりトレーニングができます」。充実のオフを無駄にしないために、キャンプでは「ほどほどに」取り組む。【本間翼】

 [2010年11月28日10時42分

 紙面から]ソーシャルブックマーク