右肩痛の完治を目指す阪神金本知憲外野手(42)が27日、鳴尾浜球場での練習で初めて「加圧ラン」を導入した。右上腕部をベルトできつく締め、その状態で全力ダッシュするというもの。自ら提案した独特のリハビリ法で、早期回復への道を探った。

 藤原紀香らが美容のために愛用したことで知られる「加圧トレーニング」。血流を制限することで筋肉の代謝環境を変化させ、成長ホルモンの分泌をうながす。同じ負荷の運動でも筋肉の肥大を早める効果があり、当然、回復を早める効果も見込まれる。金本も通常のトレーニングで取り入れていて、阪神時代の今岡に勧めたこともある。

 ただ、今回のように右肩近くを締め付けて走ったのは初めてだ。そのまま通常のフォームで腕を振り、ポール間を全力で2往復。そのあとはベルトを外して短いダッシュを繰り返した。この日はランニング前に、上半身全体を締め付けるような新しいアンダーウエアも試着した。

 今年3月に痛め、シーズン中悩まされ続けた右肩は、今も完治にはほど遠い。15日の契約更改で「144試合、全部スタメンで出られるような状態を目指したい」と誓った金本には、来年3月25日の開幕日までそう時間の余裕はない。

 このオフはほぼ無休で練習、リハビリに励んでいる。来春キャンプでの本格的なスローイング解禁が当面の目標。1日でも早い回復を目指す必死な姿勢が“史上初”のトレーニングに表れていた。

 [2010年11月28日11時56分

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