「虎の穴」に改造計画が浮上した。阪神が2軍施設・鳴尾浜球場にナイター照明の設置を検討していることが11月30日、分かった。育成選手の増加で、練習スペースの確保が懸案事項に挙がっている。夜も練習に取り組める環境を整え、練習量をキープ。24時間眠らない「不夜城」で若手の育成に力を注ぐ。
虎の穴が眠らない練習場になる可能性が浮上した。阪神が2軍施設・鳴尾浜球場(西宮市)に、ナイター照明の設置を検討していることが明らかになった。94年の設立から、照明はなし。日没後の練習は、施設内の室内練習場で行うだけだ。従来通りならば、何の問題もない。しかし新たな懸念材料が挙がった。
阪神は生え抜きのスター選手を育てるため、若手育成に力を入れている。育成部を立ち上げたり、ファームの試合数も増やした。今オフには育成選手も12人となる見込みで、支配下登録も含めると、総数80人の大所帯にふくれ上がる。
となれば、練習スペースの確保に不安が出てくる。練習量が減れば、意味がない。甲子園、鳴尾浜に続く第3の球場建設には、費用や場所などクリアすべき問題が多い。球団関係者は言う。「夜も練習できるようになれば、練習量を維持できる。照明の設置を検討している」。スペースを広げなくて、練習時間が延びれば、問題解決につながるというわけだ。
ナイター照明を設置すれば、練習の幅は広がる。昼と夜の2部練習も可能。暑い夏場は夕方から開始すれば、涼しい時間帯に集中力を保ったまま練習量をこなすことができる。またデーゲームに出場した1軍の若手選手が「おかわり」で汗を流せる。すでに2軍施設はトレーニングルームのボリュームアップなど環境整備が進んでおり、さらに充実することは間違いない。
費用や設置の問題点などの調査が完了すれば、今オフ中にもGOサインが出る可能性がある。実現しなかった場合は、近隣の球場を借りることも検討していく。練習量の低下どころか、アップも夢ではない。期待のルーキーである東海大相模・一二三や南陽工・岩本がナイター照明の下で、甲子園を目指す。昼も夜も汗を流せ!
若手にとっては、戦々恐々のプランになりそうだ。
[2010年12月1日11時6分
紙面から]ソーシャルブックマーク




