中日和田一浩外野手(38)が6日、来季は首位打者を狙うことを宣言した。愛知・豊田市内で行われた球団主催のゴルフコンペに参加。普段は控えめなセ・リーグMVP男が、はっきりと目標を口にした。

 「もちろん(首位打者を)取りたいと思っています。狙ってます。(打率、打点、本塁打の)3冠はいつも取りたいとは思っていますから」。

 来季39歳になる和田が6年ぶりの首位打者に輝けば、故・江藤慎一(中日、ロッテ)以来のセ・パ両リーグでの獲得となる。しかも史上最年長の首位打者。これまでの79年ミヤーン(大洋)、89年クロマティ(巨人)の36歳を塗り替える。3度の3冠王に輝いた落合監督でさえ、成し遂げていない大偉業。ただ、今の和田にとって決して夢物語ではない。

 「自分が衰えたとは思っていない。一番大事なことは(年齢を)考えないこと。考えちゃうと老け込んでしまうから。何事もそう。気持ちが一番大事だと思う」。

 年齢と逆行するように成績をアップさせた。今季は171安打を放ち、打率3割3分9厘、93打点、37本塁打。安打数と本塁打は自己最高だった。竜の打撃職人は、年を重ねるごとにすごみを増していく。【桝井聡】

 [2010年12月7日11時37分

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