巨人山口鉄也投手(27)が、全開モードでブルペン投球を解禁した。宮崎合同自主トレ2日目の28日、初めてブルペン入りし、立ち投げで40球。初球から高橋ブルペン捕手が「はえぇー」と声を漏らす剛速球を披露。昨年は先発転向による重圧もあり、キャンプ序盤は調子が上がらなかったが「気持ち良く投げられた」と笑顔で振り返った。

 肉体改造の成果を示した。今季は体のキレを重視し、筋肉をつけながら、体重を絞ることをテーマに設定。グアムでのハードな走り込みで85キロからの絞り込みに成功した。「そんなに変わらないですよ」と多くは語らないが、周囲からは「体が絞れて、キレが良くなった」と太鼓判を押された。

 昨季はプロ野球タイ記録の2年連続70試合登板を達成。今季は史上初の3年連続に挑む。鉄腕と称された稲尾和久氏(故人)を超える偉業に向けて「1試合1試合に集中していきます」と短い言葉に決意を込めた。今季は越智、新外国人のアルバラデホらとの守護神争いが繰り広げられるが「自分の調整をしっかりしたいです」と自らのペースを守る。【久保賢吾】

 [2011年1月29日9時31分

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