ソフトバンクの開幕投手争いも本格化してきた。杉内俊哉投手(30)がこの日、初めてブルペン入りして58球のピッチング。最後は左手中指に血マメができる熱の入りようだ。昨年横振りになりかけていた腕の軌道を、縦振りになるよう修正中。正捕手候補の細川に直球一本を投げ込み、気持ちよさそうに汗をぬぐった。

 杉内

 気持ちを抑えるのに精いっぱいだった。軽く投げた割には球の軌道とか悪くない。何球か変なクセが出たボールがあったので修正していきたい。今は投げる体力がまだないので、継続して投げていければいい。活躍できる自信がある。

 もう1人の左腕エース、昨年MVPの和田毅投手(29)も一気にアクセルを踏み込んだ。「投げたくなって、衝動に駆られました」と、予定になかったブルペン投球。1日は捕手を立たせたままだったが、座らせて46球を投じた。

 和田

 軽く投げてあれだけいい球がいっていれば、大丈夫。

 高山投手コーチは開幕投手起用について「2人のうちのどちらかしかない。どちらになっても2人が軸であるのは間違いない」と、この日も横一線を強調。近日中に、今後の紅白戦登板予定が決まる。杉内と和田のダブルエースが、高いレベルでバトルを続ける。

 [2011年2月3日10時12分

 紙面から]ソーシャルブックマーク