オーティズ+ペタジーニで勝負!?

 ソフトバンク小久保裕紀内野手(39)が11年型バット製作に取りかかる。10日にミズノ社のバット職人がキャンプ地・生目の杜運動公園を来訪。今季使用するバットのモデルを決定する。

 実は春季キャンプ第2クールまで2種類のバットを使い分けていた。1つは昨年手にしていたオーティズモデルのバット。ヘッドの重みがありながら、グリップエンドが丸みを帯びているのが特長だった。

 もう1つはこれまで使用していなかったタイプ。昨年同僚だったペタジーニのモデルだ。日本球界7年間で通算233本塁打を放った大砲のバットは、芯の部分が直径64ミリと極太。対照的にグリップは細く、外国人選手のような並外れたパワーの持ち主でなければ振り回せないモデルだった。

 「今はフリーでも2種類使っている。オーティズとペタジーニのもの。外国人フリークやな」と語っていた小久保だったが、11年型モデルは二者択一ではなく、新たな発想でミックスバージョンとなりそうだ。

 飛距離を求めつつ、体に負担をかけ過ぎないバット。グリップは細いペタモデルながら、ヘッドはオー様タイプというパターンが最も有力だ。

 練習オフのこの日もストレッチなどを行い、体調管理に抜かりはない。トップで左肘の張りを意識した打撃フォームもなじんできた。あとは新バットを手中にするだけだ。

 「キャンプ中には届くだろう」。

 3月25日のシーズン開幕へ、18年目のベテランが着々と準備を進めている。

 [2011年2月10日11時14分

 紙面から]ソーシャルブックマーク