マー君に投げ勝った!

 楽天鎌田祐哉投手(32)が15日、沖縄・久米島キャンプで紅白戦に先発。3回をパーフェクトに抑え、3失点した田中を内容で上回った。最速141キロで3三振を奪い「まずは結果が出てよかった。楽天にきてまだ1軍で投げていないので、もっとアピールしないと」と開幕1軍へ気迫を前面に押し出した。

 頼もしい味方が、近くにいた。三塁を守った岩村(前アスレチックス)からマウンドに声が飛んできた。ヤクルト時代に同い年だった間柄で「懐かしい感じがして昔を思い出した。心強かった」と内野ゴロの山を築き、当時の熱い気持ちもよみがえった。キャンプ2軍スタートのうっぷんを晴らす快投で、星野監督にも伝わるものがあったはずだ。

 「小さくまとまらないように、投げっぷりを意識している」という新フォームで手ごたえをつかんだ。森山投手コーチは「ステップの幅を大きくして、躍動感が出てきた」とうなずいた。秋田経法大付(現明桜)出身で、地元の期待も大きい。新戦力が続々とデビューした注目の紅白戦で、伏兵のみちのく戦士が先発候補に堂々と名乗りを上げた。【柴田猛夫】

 [2011年2月16日10時38分

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