巨人ドラフト1位の沢村拓一投手(22=中大)が首痛のため、先発予定だった今日20日の楽天戦を回避することになった。早ければ24日の韓国・ハンファ戦に実戦登板する。川口投手総合コーチは「疲れも出る時期だし、1度調整のペースを落として、もう1度上げていくということ」と説明。体調面を考慮し、登板間隔を空けることが決まった。

 順調だからこそ、ストップをかけた意味合いもある。15日の紅白戦は2回無失点。最速149キロをマークし、即戦力右腕の底力を存分にアピールした。川口コーチは「能力があるのは分かっていますから。(開幕まで)まだ1カ月ある。もう1度つくり直して、シーズンを迎えればいい」と信頼を寄せる。沖縄キャンプを再調整の場と位置付け、体をつくり直す。

 4日連続でノースローだったが、患部は既に完治。近日中にブルペン投球を再開し、実戦に向けた調整に入る。「体は全然大丈夫ですよ」と全快をアピール。川口コーチも「ピッチング(再開)はすぐでしょう」と話した。同コーチは同一リーグ相手のオープン戦登板には消極的で、順調に進めば、24日のハンファ戦での実戦復帰が予想される。

 [2011年2月20日9時4分

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