ヤクルトドラフト2位の「チリガミ王子」七条祐樹投手(26=伯和ビクトリーズ)が、T-岡田斬りで、先発ローテーション入りに前進した。21日、浦添市民球場でオリックス戦の4回から登板。「テレビで見た人ばっかりだった」という、李、T-岡田の3、4番コンビに挑んだ。

 T-岡田を最初の打席で右飛に打ち取ると、3イニング目となる6回は直球を3球見せて、最後は得意球「チリガミチェンジ」で投ゴロに打ち取った。「あそこまで崩れて、びっくりした」と昨季本塁打王のタイミングを完全に外した。

 最速は144キロ。序盤は制球が定まらなかったが尻上がりに調子を上げる。5回には李を内角低めの直球で見逃し三振に切った。2人を4打数1安打に抑えて、先発テストのチャンスをつかんだ。次戦は27日の巨人戦に中継ぎ登板し、帰京後に初先発に挑む予定。荒木チーフ兼投手コーチは「今まで『祐ちゃん』とは呼べなかったけど、ようやく呼べるようになった」と、本家佑ちゃんと重ねて、順調な調整ぶりを喜んだ。

 日本ハム斎藤の話題になると「自分もおなかが痛い…」と2日連続のジョークで切り返し、快調をアピール。先発5、6番手争いに食い込む勢いが出てきた。【前田祐輔】

 [2011年2月22日8時44分

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