ソフトバンクの育成選手ファン・デレオン投手(30)が、支配下契約へのステップを上がった。21日の紅白戦に登板し、6回裏から2イニングを無失点。6打者に対戦し、無安打1奪三振1四球と安定感ある投球だった。「調子もよかった。シンカーで左打者にストライクが取れたのがよかった。悪かった点は特にない。いい感じで投げられた」と振り返った。

 紅組が着用するビジター用のユニホームを忘れ、先輩オーティズに借りての熱投。王球団会長(70)も「球を操っている。彼の持ち味が出ていた。確実に1歩ずつ進んでいるのでは」と評価した。

 デレオンの支配下登録は3月末が期限。秋山幸二監督(48)も「面白そうだね」と話すなど、オープン戦で登板機会を与えることが内定。早い投球テンポで、投げる角度も1球ずつ違う異色右腕。投手サバイバルに割って入る可能性は十分にある。

 [2011年2月22日11時2分

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