ヤクルト由規投手(21)が韓国ハンファ戦(浦添)に先発登板し、最速154キロで3回を2安打無失点。全36球のうち12球が150キロ超と、快速球を披露した。

 初球、150キロ直球で外角にズドン。由規の派手な“150キロ超えショー”の幕開けだった。最速154キロをマークした1回に7球、2回に2球、3回に3球。全36球のうち3分の1が150キロを超えた。「指にかかるボールが増えてきた。甘くてもファウルでカウントを稼げたり、威力はあったと思います」とうなずいた。

 由規の大台超えはヤクルトナインにしてみれば見慣れた光景かもしれないが、この時期の快速球は反則ものだ。ハンファ打線に許した2安打は、いずれもカウント球のスライダー。スピードで寄せつけなかった。習得を目指す新球ツーシームは5球と少なかったが「前回より大幅に抜けるというのはなかった。テンポよくと考えていて、リズムよく投げられた」と三振は3つでも手ごたえは上々。右ひざ内側に打球が当たり、ヒヤリとする場面があったが「問題ないです」と明るかった。

 [2011年2月24日12時26分

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