<オープン戦:阪神1-0西武>◇10日◇甲子園

 ナカジとおかわりでユル球実験成功!

 投げる哲学者こと阪神久保康友投手(30)は先発で5回を3安打無失点に抑えた。存在感を見せつけたのは、度肝を抜く超スローボールだ。

 「ボールのキレとか全体的な変化球の精度とかは、思った通り」。

 3番中島の1打席目と4番中村の2打席目の初球はともに97キロをマーク。大胆にも長距離砲にパームを投じ感触を確かめた。

 「一番飛ばせるバッターで、危険かどうか投げたかった。打ってもらえなかったけど、ピッチャーとしては危険かどうか分からないのが怖い。でも、自分がやるべきことはできた」。

 3日のソフトバンク戦(ヤフー)でも4回を0封し好調キープ。「体調が安定し過ぎなので最近不調なときがない。いきなり本番で、調子悪いのが出るのが怖い」と結果とは裏腹な本音ものぞいた。右のエースが順調にシーズンに向かう。