セ・リーグが29日に延期すると決めた今季開幕をさらに延期する可能性が高まっていることが23日、複数の球界関係者の話で明らかになった。22日に日本プロ野球組織(NPB)加藤良三コミッショナーらが監督官庁の文科省を訪れ、4月中の東京電力と東北電力管内のナイター開催を自粛するよう節電要請された。この日に水面下で協議が行われ、4月中の開幕を目指して再調整する動きが出てきた。今日24日のセ、パ緊急理事会で協議する。
セ・リーグが二転三転の末、開幕を4月以降に再延期することになりそうだ。加藤コミッショナーら関係者は22日に3省庁を訪問し、蓮舫節電啓発担当相ら3要人からナイター自粛を求められた。東京ドームについては、デーゲームでもナイターと同等の電力を消費することから、4月中の同球場での全試合を控えることも要望された。
これを受け、22日夕方から23日にかけてセ・リーグ各球団で協議し、さらにNPBも含めて水面下で対応策を話し合った。巨人滝鼻オーナーは22日夜、「開幕日はお上が決めることかよ。日程は我々自身が決める」と、29日開幕を譲らない姿勢を見せていた。
だが、監督官庁の強い要請と選手会の主張、世論の反応を重く受け止めた阪神、ヤクルトは23日までに「開幕延期」の方針を固めた。
ヤクルトレディが被災したこともあり、4月12日のセ、パ同時開幕を主張してきたヤクルトは、鈴木オーナー代行兼社長が「日本全体が被災している中で、やるべきではないというのが大前提。新(常務取締役=セ理事長)には妥協はするなと言っている」と、今日24日の理事会に強い覚悟で臨むことを明かした。
横浜笹川取締役も「26日のオーナー会議で最終的に日程が決まったとしても、29日の開幕は実際問題として無理だろう」と、延期の可能性を示唆した。
新たな開幕日として、選手会が主張している「セ、パ足並みをそろえた同時開幕」となる4月12日を始め、5日、9日などが候補に挙がっている。今日24日の理事会で、ナイター自粛に伴う代替球場、日程変更を協議し、26日のオーナー会議で最終決定する予定だ。
パ・リーグは17日の実行委員会後、速やかに開幕を25日から4月12日に延期することを決め、今月21日のオーナー会議で4月中のナイター開催を全て自粛すると決定した。
これに対し、セ・リーグは17日の時点で、当初の予定通り25日開幕を目指すことを発表した。だが、18日に文科省からナイター自粛要請の通達を受け、19日に4日間延期すると決定。22日に文科省から2度目のダメ出しを受け、日程再考を迫られていた。




