佑ちゃんがカーリング界のアイドルとタッグを組んだ。日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早大)が28日、チームが旭川市内で行った東日本大震災の義援金募金活動に参加した。

 マリリンこと本橋麻里(24)率いる女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」との共同作業。事前告知されていなかった佑ちゃんが登場し、マリリンとの競演に集まった4066人から驚きの歓声が起きた。

 日本ハムの札幌以外での募金活動は25日の苫小牧に続き2度目。斎藤が初めて訪れた旭川で、隣に立ったのはマリリン。2人の募金台には最後まで人が途絶えなかった。「みんな東北のことを気にかけているんだなと思いました」。予定時間を20分ほどオーバーしていたが、最後まで募金してくれたファンに両手で握手し、頭を下げた。

 多くの言葉は交わさなかったが、他種目のトップ選手との共同作業に刺激を受けた。「プロ野球選手や、オリンピックに出ているようなテレビに出る選手が(支援活動を)率先してやることが大切なんだと思いました」と佑ちゃん。マリリンも「遠方からもたくさんの人が足を運んでくれた。グッときました。(プロ野球選手と一緒で)チーム全員にすごく刺激になった」と話した。

 旭川で実現した被災地支援のための異業種コラボ。佑ちゃんはスポーツが持つ計り知れない影響力を実感していた。【木下大輔】