オリックスのドラフト1位駿太外野手(18=前橋商)が12球団の高卒新人でただ1人、開幕1軍メンバー入りした。オリックスでは初で、12球団でも08年の日本ハムのリリーフ投手、豊島明好以来だ。

 球場入りすると開幕メンバーを記した公示が張り出されていた。18歳は「1軍」を実感した。「ワクワクよりもドキドキ。チームの足を引っ張らないようにしたい」と笑顔を見せる一方で「最近は1軍にいることに責任を感じる。1軍にいるからにはしっかりした気持ちを持ってやる」と自覚をにじませた。

 グラウンドで躍動する姿に「高校生」の初々しさはない。開幕を2日前に控えた10日、ほっともっと神戸でナイター練習。シート打撃で朴賛浩の124キロの変化球を強くはじき、左翼ポール際に落ちる長打を放った。キャンプ中の1軍抜てきからちょうど2カ月。首脳陣の評価を最後まで落とさなかった。

 打撃だけではなく、強肩俊足を生かした守備力は森山らライバルに引けをとらない。ソフトバンクとの開幕戦にも「9番右翼」で先発する可能性が高まっている。先発なら高卒新人では06年の銀仁朗(西武)以来。外野手に限れば59年の張本勲(東映)以来。52年ぶりの快挙も夢ではない。

 岡田監督がドラフトで3度もクジを外した史上初の「外れの外れの外れ」1位指名。自らの腕で開幕1軍をつかみ取った若武者が、いよいよカクテルライトの中に飛び出す。【柏原誠】