横浜の8年ぶりの開幕戦勝利は、オリックスから移籍した山本省吾投手(32)に託された。プロ11年目で初の大役。横浜スタジアムで最終調整を行った左腕は「どんな投手も開幕は硬くなると思う。その中で出来るのは幸せなこと。頑張りたいと思う」と表情を引き締めた。

 左手人さし指のマメの状態が心配されたが、5日広島戦の登板後も問題なし。しっかり固まり、最終的なゴーサインが出た。横浜で移籍したシーズンに開幕投手を務めるのは、1967年に南海から移籍した森中千香良以来。勝てば1950年の球団創設(大洋)時の今西錬太郎以来、61年ぶりとなる。昨季セ王者との一戦となるが、「自分の投球をすることに集中して、ガンガン攻めていきたい」と気負いはなかった。