<オリックス3-5ソフトバンク>◇14日◇京セラドーム大阪
ソフトバンク山田大樹投手(22)が、8回途中3失点と好投し、今季初勝利を挙げた。5-1で迎えた8回、2死からオリックスT-岡田に2ランを浴びて降板したが、188センチの長身から投じる鋭いスライダーを低めに集めて散発4安打。計5イニングを3者凡退で切り抜けてチームに初勝利をもたらし、「本当にうれしい。ひと安心というところ。野手のみなさんが心強くて、自分の投球に集中できた」と喜びをかみしめた。
茨城・つくば秀英から06年育成ドラフトで入団した。支配下登録された昨季、4勝を挙げた「佑ちゃん世代」の雑草左腕。初の開幕ローテ投手としての重圧は感じていたはずだが、女房役の細川が「淡々としていた。冷静に投げていた」と振り返るほどのずぶとさが持ち味。プロ入り後、唯一緊張したのは1年目のオフ。釣りに出かけた際、着いた港に当時マリナーズの城島(現阪神)がいた時だけという。強心臓を生かした投球に、秋山監督は「持ち味を出した。自分のピッチングができていた」と褒めた。
8回には2死を奪ってから3番後藤を四球で歩かせ、4番T-岡田に2ランを許し、プロ初完投を逃した。「それがこれからの課題。次回は今日より長く投げたい。初勝利はうれしいけど、ここでおごらず1つ1つ勝っていきたい」。知名度では到底かなわないが、力強い“雑草”が今季、「佑ちゃん世代」の主役に躍り出るかもしれない。




