サブマリンルーキーが、パ・リーグが誇る左腕エースの胸を借りる。西武ドラフト2位の牧田和久投手(26)は、今日15日のソフトバンク1回戦(福岡ヤフードーム)で先発としてデビュー戦に臨む。相手先発は昨季最優秀投手の杉内。「球界を代表する左腕。最少失点でいきたい」。投げ合う意気込みを持っている。

 初登板初先発初勝利なら、西武では99年の松坂以来の快挙となる。全幅の信頼をもって送り出す渡辺監督は、杉内にぶつける形になったことについて「それだけの評価を(牧田に)しているということ」と言い切り「投げ勝つイメージはできてるよ」と不敵に笑った。

 牧田は開幕前の実戦で、走者を背負ってから粘り強い投球を披露。対外試合21回連続無失点と抜群の安定感をみせ「ピッチャーはバッターと違って、開幕前に良ければそのままいけることが多い」(同監督)と好調さを買われて、初戦の抜てきにつながった。

 オフに大型補強を行い、リーグ屈指の顔触れが並ぶソフトバンク打線。何もかもが初体験のルーキーにとっては脅威の連続となる。「全員が全員警戒(対象)。常に気を張っていかないと」と言うようにプレッシャーは感じている。

 この日はキャッチボールや短距離ダッシュ、軽めのウエートトレーニングで調整。最後は吹っ切れたように言った。「ワクワクしてます。相手は相手、自分は自分。相手との勝負の前に、まず自分の投球をすること」。初登板を前に自分を見失わないメンタリティー。強心臓ルーキーが王者に挑む。【亀山泰宏】