<ロッテ5-2楽天>◇14日◇QVCマリン
さあ、気持ちを切り替えてホーム開幕だ。楽天はこの日も先制したが、投手陣がリードを守りきれず、逆転負けで開幕3連勝を逃した。それでも、昨年の日本一相手に勝ち越しスタートは上出来だ。今日15日は、代替ホームの1つ、甲子園でオリックスと対戦する。満を持して今季初登板する田中将大投手(22)は必勝を誓った。
もう1つの“開幕戦”が始まる。開幕カードでロッテに2勝1敗。3連勝はならなかったが、昨年リーグ最下位チームが、千葉で日本一チームに意地をぶつけた。舞台は甲子園に移る。今日15日にオリックス戦の先発を控えた田中は「今年は特別な1年。しっかり試合を作って勝ちたいと思う」と必勝を誓った。
14日はQVCマリンで最終調整した。練習を終えると、星野監督から至上命令が出た。ベンチでボールを片付けていると「それはウイニングボールか?
オレにもくれよ」と声をかけられた。即座に「はい!」と答えた。有言実行、東北のファンにささげる勝利をつかむ場所は、田中にとって慣れ親しんだ球場だ。兵庫で生まれ育ち、駒大苫小牧時代に大活躍した甲子園。06年夏の大会では、決勝で早実・斎藤(現日本ハム)と投げ合い「いろいろな思い出のある球場です」と熱いものがこみ上げる。
調整は簡単ではなかった。東日本大震災による日程の変更で、登板予定がずれ込んだ。本来の日程通りなら、初めての開幕投手に指名されていた。だが、開幕が3月25日から4月12日に延期され、本拠地の仙台では試合ができない状況。今季初めての主催ゲームが甲子園になった時点で、星野監督は「田中しかいないと思った。甲子園に育てられたんだから」と決めた。
異例のシーズンで「今年に関しては開幕が3つある」と指揮官は位置付ける。リーグ開幕ロッテ戦は、エース岩隈が勝った。残る2つ、甲子園初戦とKスタ宮城の初戦29日の先発を、いずれも田中に託した。田中も開幕4戦目となることにも了承。すでに、気持ちの切り替えはできている。
チームメートも力強くサポートする。4番山崎は「初戦をしっかりとって自信をつけさせるためにも、早めに点をとる展開にしたい。今年は20勝してもらわないとな」という声は冗談に聞こえない。関西方面の主催ということで、集客に苦戦しているが、星野監督は「1500枚はチケットを売ったよ。おれが縦じまのユニホームでも着ていくか」と阪神監督時代の人脈も生かして“営業”活動にいそしんでいる。
もっとも客を呼べるのは田中にほかならない。「ホーム1発目。チームの勝ちに貢献したい」と力をこめた自らの右腕で、開幕カードに勝ち越したチームの勢いを加速させる。



