<オリックス3-5ロッテ>◇7日◇ほっともっと神戸

 よりによって阪急で最下位…今季最多の借金7…。怒れるオリックス岡田彰布監督(53)は今季初めて会見を拒んだ。「ミーティングするから(会見なしで)エエやろ」。ぶっきらぼうに言い放つとナインを緊急招集。阪急ブレーブスのユニホームをまとったまま、1時間5分の熱弁で奮起を促した。

 勝たなければいけない試合だった。「LEGEND

 OF

 Bs

 2011~~蘇る黄金の70's~」と銘打たれ、名門阪急が23年ぶりに復活。戦闘服は3年連続日本一に輝いた70年代の復刻版。スコアボードも「阪急対ロッテ」と表記され、ファンも阪急時代の懐かしい応援歌で声援を送った。見たかったのは「勇者たち」の復活だが…。

 不振の3番後藤を先発から外してまで勝ちに行った。指揮官の怒りは自滅だった。同点の5回。先発中山が先頭今岡への四球から4安打4失点。併殺を焦った悪送球など大引の2失策がからんだ。

 「ミスが失点につながる。得点力がないのに守りでミスをしたら火に油だ」と高代ヘッド。岡田監督は流れを断ち切れない捕手伊藤に代打を送り、中盤突然崩れる中山には「同じ失敗を繰り返したらあかん」と2軍降格を命じた。

 T-岡田の2点打で2点差に迫ると8回からは今季初めて負けの展開で平野、岸田を投入。執念継投も及ばなかった。阪急は今日8日、もう1度復活する。これ以上、勇者に泥を塗ることはできない。【松井清員】