ロッテが、QVCマリンの敷地内に新設する室内練習場に、太陽光発電装置を設置することが27日、分かった。東日本大震災の影響による今後の電力不足が懸念され、太陽光発電がクローズアップされる中、タイムリーな決断となった。

 室内練習場は6月に着工され、来季から使用開始を予定する。その計画段階から自然エネルギーによる発電方式が検討されていた。球団関係者は「ロッテはグループとして『エコ』に取り組んできた。その中の活動の1つ。地震が起こる前から導入は決まっていた」と説明する。強風を利用した風力発電なども検討されたが、コスト面なども考慮され、太陽光発電の導入が決まった。

 消費電力のすべてではなく、一部をまかなう形となるが「(室内練習場で使用する)電力のかなりの割合をカバーできる」と球団関係者の鼻息も荒い。当面は室内練習場のみに供給する予定というが、軌道に乗った暁には球場でも使用するプランもあるという。

 大震災の影響で各球場は「節電」による開催を行っている。球界全体で省エネに取り組む中、「結果的にいい決断となった」と球団関係者。太陽光発電はプロ野球関連施設では、すでに甲子園球場などで導入されている。