ジョーが離脱!

 阪神城島健司捕手(35)が10日、右肘痛で登録を抹消された。2週間ほど前から痛みを訴え、ここ3試合は欠場していた。復帰まで2週間程度かかる見込みで、交流戦明けの24日巨人戦(甲子園)で復帰を目指す。連勝で借金を1ケタに戻した矢先のアクシデント。トラはチーム一丸で乗り切るしかない!

 QVCマリンフィールドでの全体練習に、城島の姿はなかった。チームバスの宿舎出発を待たず、すでにホテルからも姿を消していた。体調不良の新井と城島を除く全選手で練習が始まってから30分後、ショッキングなニュースが発表された。絶対的正捕手の戦線離脱-。

 球団によると、城島は2週間ほど前から右肘に痛みを訴え、経過を観察してきた。だが、患部に回復の兆しが見られず、ここ3日間は本格的な送球練習を控えていた。前日9日の試合前練習ではキャッチボールも回避。フリー打撃でもフォロースルーの際、右肘を伸ばしきれずにいた。

 オフに左膝を手術し、今季は開幕戦から先発出場。休養日を挟みながら、正捕手を務めてきた。左膝手術の影響からか、ここまで両リーグ最多の4捕逸、打率1割8分9厘と攻守ともに精彩を欠いていた。とはいえ、その存在感、球界屈指の実力に疑いの余地はない。逆襲には欠かせない中心選手の戦線離脱に、指揮官もショックを隠せなかった。

 真弓監督

 抹消するぐらいだから。1日でも早く治してほしい。そりゃ、痛いよ。

 もともと右肘は遊離軟骨による慢性的な痛みを抱えており、今季は痛み止めの薬も使用していた模様。5月26日ロッテ戦(甲子園)は腰の張りで欠場しており左膝や腰痛の影響から右肘痛が悪化した可能性もある。

 城島は千葉から帰阪後、午後1時に甲子園を訪れ、荷物整理をしたと見られる。今日11日から鳴尾浜でリハビリを開始する。復帰まで約2週間かかる見込みで、交流戦明け初戦となる24日巨人戦(甲子園)での復帰を目指す。

 長いトンネルを抜け、ようやく借金を1ケタに戻したところ。幸い、3試合連続で先発マスクの藤井彰が好調だ。木戸ヘッドコーチは言った。「チームが1つになって、調子が上がっていけばいい」。城島が戻ってくる時、笑顔で迎え入れられるよう、虎がチーム一丸で立て直しを図る。